tokyokeiriのブログ

税金の解説

交際費課税

交際費は期末資本金1億円超の大法人では全額損金不算入(ざっくりいうと経費として認めないということ。)されています。

期末資本金1億円以下の中小法人では年800万円まで損金、超える分は損金不算入です。

飲食費は50%認めるなど一部緩和していますが交際費は損金に入れない=交際費分課税するということで交際費課税と呼ばれるものがあります。

交際費課税は昭和29年に創設され景気が良かったころに冗費節減のため創設されました。そんなものが今でも残っています。必要あるとは思えないのですがどうでしょう?

気になる方は調べてみては?

売上と前受金

本日売上に計上すべきか前受金かの話がありました。

売上には引渡基準というものがあります。これは実際に商品を相手方に引き渡したタイミングが売上の計上時期というものです。

その引渡は検収時でもいいですし、発送時でもいいです。

例外的に注文書を受けたタイミングでも継続的に計上しているのであれば認められるケースが実際にありました。継続的に行い租税回避をしていないと説明できるということが大事です。

なお、なぜ引渡が基準となるかというと権利確定主義という考え方があって、実際にモノを引き渡すと対価を受け取る権利が確定するからそこで売上としましょうというものです。逆にものを渡していなければ前受金としてお金を受け取っていてもキャンセルされればお金を返さなければいけませんね。それではまだ税金を払えないですよね。権利確定で担税力が生まれるというお話でした。

税理士としてのスタンス

税理士の働き方はいろいろあります。事務所によっても異なるでしょう。

安い顧問料で申告だけやりますや高い顧問料で綿密なサービスをしますなどです。

中には高いわりに全然な税理士も見たことがありますが。。

 

私は安い顧問料で最大限のサービスを提供したい。これはお客様の笑顔が見たいなど綺麗ごとではなく経験から来たものです。もちろんそういう気持ちもありますよ。

でもサービスよりも顧問料の高い安いで評価するお客様が多いことは事実です。

なので私は目を引く顧問料の安さで勝負したい。最低限の金額はありますが。

安い分は処理の方法で見合いを持たせていく。クラウドCSV入力などです。

そして安い顧問料でも赤字の企業はそれなりの内容で問題は生じませんし、利益の出る企業は節税商品や節税対策(たとえば法人の設立など)で他に稼ぐ方法はいくらでもあります。

なのでスタートは安くいい仕事をするということが大事かなと思っています。

会計入力について

会計入力についての個人的な考え方です。

巷ではクラウド会計が流行っており私もマネーフォワードをよく利用しています。連携をかけるととても便利で通帳やクレジット、レジまでほぼ登録ボタン一つで仕訳が切られていきます。これを経験すると記帳代行の仕事がなくなると言われるのも納得できますね。

が、オンライン口座を持っていない会社や手書きの伝票を使っている会社は山ほどあります。こういう会社ではクラウドなどとても導入できません。今までは仕方なく一つ一つ仕訳を切っていましたが最近は手書きのものをCSVで再現してそのまま会計に取り込むことにしています。

こうすることで例えば現金売上と預金の入金の差額の管理がしやすくなり、なにより入力する項目が少なくて済みます。日付と適用と金額で仕訳が切れます。会計ソフトに適用を学習させればですが。

少しでも入力を省力することは顧問報酬の見合いが取れ、その他重要業務に力を注ぐことができますので、絶対に検討し続けることが大切です。

年末調整ってなんだ?

サラリーマンの皆さんはこの時期よく分からない書類を年末調整だって言われて会社に書かされますよね?そもそも年末調整ってなんでやるんでしょう?

 

年末調整とは名前の通り年末に調整することですが、所得税を調整することを言います。普段のお給料から所得税を源泉していますがあれって大体の金額なんです。国から決められた金額を源泉していますが、それぞれに合った金額を算定することは大変手間がかかりますので大体を源泉しています。なので年末に所得税を確定させてこれまで源泉してきた所得税と調整して多く預けていた人は返ってきて、足りない人はさらに徴収される仕組みなんですね。

たまに年末調整をボーナスのように考えている方がいますが上記のように差額調整なので人によっては多く返ってきますがそうでない方もいます。

 

簡単に説明すると以上ですので個別に入りましょう。

扶養控除申告書とはその人の扶養を確認する書類です。令和2年と記載されているのは年末調整で確認するとともに、令和2年を記載された扶養に沿って源泉所得税をしますよという意味です。なぜ扶養を確認するのか?所得税の計算には扶養控除というものがあります。金額は年齢などで変わりますが人を扶養している人は税金を減らしましょうという趣旨ですね。

配偶者控除申告書は配偶者の現状を確認するものです。扶養控除と同じように配偶者を養っている人からも税金を多く取るのは良くないということで確認します。最近ニュースで見たことがある人もいるかもしれませんが、配偶者特別控除という特例もありましてわざわざ一枚用意されています。本人の所得と配偶者の所得次第で金額が変わるものですね。税制の簡素さは年々なくなっており、国はよく考えるべきだと個人的には思いますが。。

保険料控除申告書は生命保険や社会保険を支払っている人はその分税金を減らしましょうという意味で作られています。

ざっくり書くと以上が年末調整です。個別の書き方詳細は別途書きたいとおもっています。